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下着売り場の男たちの目はやさしいのだ。 その2

そごう
8周年記念セールで賑わうそごうです



    「どれがいい?」
 
 と聞かれても気の利いたアドバイスなどあるはずない。 とにかく熱気で熱いし退屈で頭がボウッとしてくる。いつでもどこでも買い物をする女たちは元気ハツラツだ。

 ごみごみした中に30分もうろうろしていると「サングラス越しの美しい女性探し活動」もどうでもよくなってくる。興味を失ったので、違う面白いものはないかと探し始め、力なくあたりを見回すとさまざまな年齢の男たちがそれぞれの主人(彼女、妻たち)にお供している。女たちが下着を吟味している最中それぞれのメーカーブースの前で男たちは、どこを見るでもなくつながれた牛のようにボンヤリ揺れながら立っている。
 中国の女は嫉妬深い。 もしボンヤリ違う女性を眺めているのが見れらたら、鞭で打たれ体の傷が増えるのではなかろうか?だからブースの前でじっと主人を待つ男たちは、キョロキョロしていられない。いきなり振り向いて

    「どう?似合うかしら?」

 などの抜き打ちテストに落ちたら大変だ。前に、後ろに手を組み、手には主人の小さなハンドバックを携える男、セールの広告をうちわにしてパタパタ仰ぐ男、疲れきってもはや口を閉じることもままならない男、マネキンのようにピクリとも動かない男、隅でしゃがみこむ男、まるでやる気のないボディーガードの様な男、実にさまざまだ。主人が戻ってきて

   「あれもかわいいでしょ?」 

 などといわれると、

   「かわいいね」 

 と答える。すると主人はますます調子に乗り

   「じゃあここで見ててね!あっちのも試着してくるね!」

 男の力ない笑顔の見送りなど目もくれず、すばやく離れてゆく。
その時である。  聞こえたぞ。おいらには聞こえたぞ。あんたのため息が!!分かるぜ、おいらには分かるぜあんたの気持ち。

 その時ようやく気がついた。男たちの目がなぜやさしいのかを。結構男たちとも目が合うのだが、普段なら”なんだてめえ、文句あんのかよ光線” をお互いに放つ。だがここは下着売り場、男たちにとってはあまり居心地の良いところではない上に、主人に仕えているところを目撃されるのでなんとなく面目ないような気がしてくるの。そんなむずがゆいような環境に引きずり込まれると、”わかるぜあんたの気持ち、男はつらいよ光線” 文字色を放ち合う。 助けを求める目を投げかけてくる奴もいる。 すれ違う時、ボンヤリ主人を待っている時に男と目が合うとお互いに微笑みあう。

   「いやいや奇遇ですな、あなたもですか、お互い体を大切に生きて行きましょうね」

 と互いに心の中で声を掛け合うのだ。
  
      つづく・・・・

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

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